どうして?育毛サプリの価格差

発毛診断士による頭皮に関する情報コラム

シャンプーすると薄毛になる?

育毛サプリメントがたくさん販売されております。値段の差、内容物の差などなどどれを選んでいいのか悩まれるかと思います。選ぶポイントについてお伝えします。




よくいただくご質問のひとつにこんなお問合せがあります。
「同じ育毛サプリメントでも値段がピンキリですが効果に違いがあるんでしょうか?」
結論から申しますと物凄く大きな違いがあります。

同じ名称だけど安い育毛サプリメント。
その理由は?


■安くなるカラクリとは?
それは石油から出来た合成化学物質の塊だからなのです。
もしそれを知ったら同じ育毛サプリ名だからと言って代用にしたいと思うでしょうか?

安い育毛サプリと高い育毛サプリ。
その違いをご説明します。

自然界にはもともと合成添加物そのものが存在しません。
しかし現代技術では、石油を使い化学合成で造れてしまうんです。

シャンプーもそうですが実は育毛サプリメントも同じように、天然系の成分よりも格段に安く製造できるからです。
たったこれだけの理由です。


■安ければ買う人が増える
薄利多売でも利益優先。
品質無視の良い典型でしょう。

天然系の成分で成分するよりもコストが異常に安くなりますから、販売価格も安くできるのです。
どんどん売れれば育毛サプリ会社は笑いが止まりません。
知名度があるブランド商品を出すところでこれをやっちゃってるところがありますから始末が悪いのです。

はたしてこれで健康になれると思うでしょうか?


■次々と持ち込まれるサンプルの山


育毛の達人でも、色々な業者さんから育毛サプリのサンプルをいただきます。

しかし育毛サプリ自体を服用することは殆どありません。
なぜならラベルだけ見たり説明を聞くだけでは、実際にどんな成分が入っているか分からないからです。
みなさんがよく知っている「亜鉛」「葉酸」その他色々な成分がありますが、これも化学合成で出来てしまう時代です。
よく育毛剤でも30種類、40種類ときには50種類もの育毛成分をいれていますと宣伝しているケースもあります。

しかし効能を期待できる天然成分をそんなにいれたら価格は10万円あっても足りなくなります・・・。
実際には何を使っているか一目瞭然です。


■ハリボテの育毛サプリ
製造コストを抑えるため増量剤でカサを増やす。
また1粒のほとんどが添加物。
そんな育毛サプリメントもあります。

名前は出せませんが、育毛育毛サプリでも少なくありません。
宣伝やマーケティングにはどんどんお金を注ぎ、肝心の製品品質は落とす。

まさに張りぼてのお城。裸の王様。

私はそうした製品を見るにつけ職人魂やプライドは無いのだろうか?
と、いつも複雑な気持ちになります。


■良質育毛サプリを選ぶコツ

文面の関係上、少しだけご紹介します。
まず商品ラベルに記されている成分表を見てください。

育毛サプリメントは薬事法で効果効能を記載できません。
ここで効果効能が記載されていれば工場自体の信用性が問われます。
本来は医薬品だけが効果効能などを記載出来るので、薬事法違反をしている育毛サプリメントは避けたほうが無難です。

次に成分名でよく、L-アルギニン、L-グルタミン、L-リジン等、Lが頭についたものがあります。
これは天然系の成分で配合されているという意味です。
ですから値段は成分自体も高くなるため販売価格も他の育毛サプリよりも高くなるのです。

他にも由来の表記にも注意して見てください。
由来表については本来記載しなくても法律で表記を義務付けられていません。

どういうことかというと、つまり石油からできた合成成分でも石油由来の成分です、と表記する必要が無いのです。
そんな表記をしたら誰も買いたくなくなりますよね?
安い価格で販売している育毛サプリには、そうした成分由来は合成成分なので当然のことながら記載されていません。


■売ることだけを目的にした育毛サプリ
結局のところ、派手なパッケージそしてイメージ広告で価格も抑えて販売されているのです。
品質を前提に効果があることなどこれっぽっちも考えられていません。

これっぽっちも、と言うと言い過ぎかもしれませんが、本当に効能を考えた場合、成分の厳選から臨床試験など、すべきことは多々あるのです。安くつくりたくさん販売し利益を稼ぐことが目的の育毛サプリ。

このような場合、コストは最小限に抑えられています。
だから害に気がつかない程度の安全性が認められれば出す。

極論するとこんな程度でしょう。

宣伝が派手なので
「こんなに良い商品がお手頃な価格で手に入る!」
「これよさそう!買ってみよう」

しかし実はまがい物を買っていた・・・こんなケースは多々あります。
ですから少なくとも最低限の条件を満たした育毛サプリメントを使用することが安全かつ効果を期待できるのです。
これが安かろう悪かろうの育毛サプリに隠されたカラクリなのです。

今回、育毛サプリと書きましたがこれはシャンプーでも育毛剤でも同じことです。


■育毛サプリは特に気を付けないといけない

育毛サプリは直接口にいれるものです。
口から入れるものだから身体も直接に影響を受けます。

だから私自身は信用できる工場で、成分も天然系で製造されていることが分かっている自社製品もしくは関連の育毛サプリメントしか服用したくありません。

そうした事情をよく知っている育毛サプリ業者さんは大変多いようです。
実際、昔のことですが、はいりたての正義感あふれる営業マンさんから本音を聞いたことがあります。

「自社で売ってるこんな育毛サプリは健康になるどころか毒です」
今どうしているか分かりませんが、本音を聞けたのが印象に残っています。